こんにちは。もん吉です。
今回は、全国保証です。
株価 5,345円 配当利回り 3.69% (2024.01.16)
セクター その他金融業
結論から言うと、全国保証は、財務安定、高収益、株主還元意識の高い優良企業です。
住宅ローンの連帯保証人になってくれる会社だよ。
全国保証の事業内容
全国保証は、1981年設立の独立系住宅ローン保証会社です。
銀行をはじめとした金融機関と提携を結び、個人向け住宅ローンを保証する「信用保証業務」を日本国内で展開しています。
メガバンクなどでは自社の傘下に住宅ローン信用会社を置いてますが、全国保証はどこの参加にも属さない独立系で、国内約730の銀行・信金・信組と提携する国内トップの住宅ローン保証会社です。
住宅購入時にローンを組む場合、連帯保証人を立てる必要があります。
通常は個人を連帯保証人としますが、全国保証に保証料を支払うことで、同社を連帯保証人として金融機関と住宅ローンを組むことができます。
本記事では、過去10年間の売上高、EPS、営業利益率などのデータをもとに、全国保証の投資価値を見ていきます。
全国保証(7164)の株価、配当金はどうなる? 収益性分析。
- 全国保証の売上高の安定性は?
- 全国保証のEPS(1株あたり利益)の経過は?
- 全国保証の営業利益率はどうなの?
- 全国保証のROE(自己資本利益率)は?
全国保証の売上高の安定性は?
全国保証の、売上高は右肩上がりで増加しています。
この増加の理由としては、保証債務残高、つまり連帯保証を請け負っている金額の総額が増加しているためです。
12期連続増収、13期連続増益と業績は絶好調
2024年3月期に新たに提携した金融機関数は6機関あります。
インターネット銀行である楽天銀行と保証基本契約を締結、新たな顧客層の獲得が期待できますね。
全国保証のEPS(1株あたり利益)の経過は?
自社株買いこそほとんど行いませんが、毎年利益が増えているためEPSも着実に成長してますね。
2025年3月期は、同業他社の保証会社M&A等により、増収増益を見込んでます。
全国保証の営業利益率はどうなの?
営業利益率の高さが際立ちますね。
日本一の営業利益率76.4%というのは、一般的な企業が10%以下であることと比較すると驚異的です。
この利益率の高さは半端ないね。
これだけ高い営業利益率はなかなか見ることができません。
独立系で住宅ローン保証一本で運営している会社が他に無いため、比較のしようがありませんが、非常に高い収益性です。
全国保証のROE(自己資本利益率)は?
全国保証のROEは右肩下がりですが、12%以上をキープしており、高い水準にあります。
下降気味なのが気になるね。
一般的にROEは、8%以上あれば合格ラインと言われてます。
全国保証(7164)の株価、配当金はどうなる? 財務分析。
- 全国保証の自己資本利益率の健全性は?
- 全国保証の営業活動によるキャッシュフローは?
- 全国保証の現金等の臨時資産の動向は?
全国保証の自己資本利益率の健全性は?
自己資本比率は年々右肩上がりに上昇してますね。
全国保証の自己資本比率は金融業の中ではかなり高く、盤石の財務です。
一般的に、自己資本比率の目安は、30%くらいで普通、40%以上あれば優良といわれます。しかし、金融業は負債による資金調達が多いため、自己資本比率は低めになります。
自己資本比率が、48%もある全国保証の財務は健全であることがわかります。
全国保証の営業活動によるキャッシュフローは?
営業キャッシュフローも順調にプラス傾向で推移しており、現金を稼ぐ力もある会社です。
長期的に見て、増加してるね。
全国保証は大きな設備投資の必要がなく、実質的なフリーキャッシュフローが大きいことが強みです。
全国保証の現金等の臨時資産の動向は?
2024年3月期の現金等残高は776億円となり、前年度の1,126億円から大幅に減少しています。
2024年3月期の投資キャッシュフローは-559億円と大きなマイナスとなっており、これが現金等の減少の主な要因と考えられます。
全国保証の現金等は減少傾向にありますが、これは意図的な資本活用の結果である可能性が高く、現時点では財務健全性に大きな問題はないです。
全国保証(7164)の株価、配当金はどうなる? 株主還元分析。
- 全国保証の一株あたりの配当金はいくら?
- 全国保証の配当性向はどうなの?
- 全国保証は、株式分割および株主優待制度の廃止を発表してます。
- 全国保証の懸念事項は?
- まとめ:全国保証(7164)の株価、配当金はどうなる?
全国保証の一株あたりの配当金はいくら?
全国保証の一株あたりの配当金はきれいな右肩上がりで着実に増加しており、株主還元に積極的な姿勢が見られますね。
12期連続増配だよ。
2025年3月期の予想配当は197円と、さらなる増配が予想されています。
全国保証の配当性向はどうなの?
全国保証の配当性向は、健全な範囲内で推移してますね。
2026年3月期を目標に、50%まで段階的に引き上げていくとしています。
全国保証は、株式分割および株主優待制度の廃止を発表してます。
全国保証は、株式分割と株式優待の廃止を発表してます。
2026年3月権利まではもらえるよ。
1年未満では3000円相当のクオカード、1年以上継続保有で5000円のクオカードまたはカタログギフトをもらうことができます。
近年、日本の投資環境も大きく変化しています。
かつては優待制度が日本特有の投資文化として広く支持されていましたが、グローバルな視点では、現金配当の方が透明性が高く、投資家にとって明確な利益還元となります。
全国保証もこの流れに乗り、国際的な投資家基盤の強化を狙っていると思います。
全国保証の懸念事項は?
住宅ローン市場は既存貸出残高約174兆円と巨大な市場です。
人口減少によって、住宅ローンを組む人は減っていくことが予想されますが、新規でのシェア、既存のシェアを上げることが全国保証の成長に欠かせないですね。
また、日本の金利が上昇することにより、「住宅需要の低下」及び「代位弁済率の上昇」のリスクもあります。
まとめ:全国保証(7164)の株価、配当金はどうなる?
全国保証は安定した財務基盤と高い収益性を背景に、株主還元に積極的です。
株主優待の廃止は一時的に株価に影響を与える可能性がありますが、増配や株式分割などの施策により、長期的保有の投資家にとっては魅力的な銘柄だと思います。
長期保有にはうってつけの会社だね。
全国保証は大型で高配当株ですが、知名度はそれほど高くありません。
住宅ローンがなくならない限り、同社の事業がなくなることもないので、急成長はなくても安定した成長をするのではないでしょうか。
全国保証は、私の保有銘柄の1つです。
海外展開も視野に入れていますので、期待しつつのんびり保有する方針です。
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