VYM(米国高配当ETF):安定した配当利回りと優れた分散投資効果

株価 121.48 USD 配当利回り 3.37% (2024.07.12)

こんにちは。もん吉です。

今回は、VYMです。

もん吉

結論から言うと、VYMは高配当ETFの中でも安定感のある優良なETFです。

近年、定期的に分配金を受け取れる高配当ETFが人気です。

特に米国の高配当ETFで有名なVYMは、過去5年間の配当利回りが3%台と比較的安定して推移していますが、本当におすすめの投資先なのでしょうか。

この記事では、VYMに投資するうえで知っておきたい特徴やこれまでの株価推移、配当金や構成銘柄などを徹底解説します。

話題の神アプリmoomoo

世界2000万人が使う金融情報アプリ!

あわせて読みたい
高配当株投資で失敗しないための7つの投資タイミング(リスクを減らして賢く投資する方法) こんにちは。もん吉です。 今回は、購入タイミングについてです。 高配当株への投資は、安定した収益を得るための有力な方法の一つだね。 その成功にはタイミングの見極...
目次

VYMとは【基本情報】

VYMは大手資産運用会社バンガード社が運用し、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスがベンチマークとなります。

もん吉

ベンチマークとは、収益の目標とする株価指数等の数字のことを指します。

VYMは、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスに連動するように運用されるインデックス型のETFです。

かぶ

インデックス型って何?

インデックス型とは、特定の株価指数などのベンチマークと同じ値動きを目指す投資信託のことで、VYMはFTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスが上昇すると値上がりし、下落すると値下がりするよう運用されています。

かぶ

特定の株価指数と同じ動きするんだね。

ETF(Exchange Traded Fund)は上場投資信託であり、数多くの銘柄を含んでいるため、1つのETFに投資すれば複数の銘柄に投資した場合と同じ分散効果が得られます。

もん吉

VYMは役460銘柄に投資してますが、時価総額の大きい上位銘柄の組入れ割合が多くなってます。

かぶ

かなり多くの銘柄に投資してるんだね。

もん吉

基本情報は以下の通りです。

ティッカーシンボルVYM
名称Vanguard High Dividend Yield ETF
運用会社Vanguard
市場NYSE ARCA
ベンチマークFTSE High Dividend Yield Index
構成銘柄数約460
経費率0.06%
純資産額約489億USD

VYMの特徴とメリット

VYMの信託報酬は低い

VYMの信託報酬は「0.06%/年」と非常に低コストです。

もん吉

100万円を投資しても年間わずか600円という低コストで運用が可能です。

この低い信託報酬は、投資家にとって大きなメリットであり、コストパフォーマンスに優れた投資商品となっています。

ティッカーシンボル経費率
VYM (バンガード高配当利回りETF)0.06%
SPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)0.07%
HDV iShares Core High Dividend ETF)0.08%

VYMは同じ高配当ETFである「SPYD」や「HDV」と比較しても、僅かではありますが信託報酬が低い点も評価されるポイントです。

VYMの純資産総額は多い

ETFの純資産総額は、その人気度を示す重要な指標です。

純資産総額が大きいということは、それだけ多くの投資家に購入され、多額の資金が運用されていることを意味します。

ティッカーシンボル純資産総額
VYM約548億米ドル
HDV約105億米ドル
SPYD約69億米ドル
かぶ

他の米国高配当ETFと比較して、VYMの純資産総額が圧倒的に多いね。

VYMの配当利回り

かぶ

他の高配当ETFと比べてどうなの?

もん吉

SPYDは約4%、HDVは約3.5%、VYMは約3%の配当利回りになってます。

かぶ

SPYDやHDVと比べると低いね。

VYMの配当利回りが決して低すぎるわけではありません。

高い配当利回りを求めるのであれば、それに伴うリスクを受け入れる必要があります。

VYMはより安定した企業に投資することで、リスクを抑えて一定の配当を提供することを目指しています

直近配当利回りは3.37%で、年に4回自動で指定口座へ振り込まれます。

もん吉

分配金が支払われるのは、3月末・6月末・9月末・12月末です。

VYMは分散投資ができる

VYMは約460社に投資するため、特定の企業や業種のリスクを軽減することができます。

もん吉

構成銘柄が多く、それだけ分散投資ができている高配当ETFです。

VYMを構成する銘柄の業種割合は、ヘルスケア、生活必需品など景気に左右されにくく株価や需要が安定しているセクターに比率が偏っています

かぶ

上位10社の銘柄は以下の通りだよ。

1エクソンモービル(XOM)エネルギー
2ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)ヘルスケア
3JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)金融
4プロクター・アンド・ギャンブル(PG)生活必需品
5シェブロン(CVX)エネルギー
6ホーム・デポ(HD)一般消費財
7アッヴィ(ABBV)ヘルスケア
8メルク(MRK)ヘルスケア
9ブロードコム(AVGO)テクノロジー
10ペプシコ(PEP)生活必需品

上位3銘柄の詳細

エクソンモービル

エクソンモービルは、石油・ガスの探査や開発、販売を行う米国最大の総合エネルギー企業です。41年連続増配を続けており、配当利回りは約3.2%です。

2022年期では自社株買いと配当を298億ドル実施しました。

もん吉

原油価格が上昇すれば恩恵を受けます。

ジョンソン・エンド・ジョンソン

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、世界最大規模で最も多角的なヘルスケア企業です。67年連続増配を達成しており、配当利回りは約2.9%です。

一般消費者向け事業は売上高の約15%に過ぎず、大半は医療従事者向け事業です。

もん吉

67年連続増配は(*ノェ゚)b ★—お見事—★。

JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー

JPモルガン・チェースは、世界有数のグローバル総合金融サービス会社です。

2011年以降は増配基調が続いており、配当利回りは約2.9%です。

2023年第1四半期決算では純利益が前年同期比52%増加し、市場予想を上回りました。

もん吉

総資産や収益力、時価総額などで世界屈指の規模を誇っています。

VYMの株価推移【チャート】

VYMの価格は、2020年のコロナショック時に大きく下落しましたが、その後は右肩上がりで推移しています。

VYMは、高配当ETFとして配当金(インカムゲイン)をもらいつつ、値上がり益(キャピタルゲイン)も期待できます。

配当利回りでは他の高配当ETFには劣りますが、値上がり益を含めるトータルリターンで考えると、VYMが一番高くなっています。

もん吉

安定した配当金と株価の値上がり益を期待できます。

VYMでの配当金生活は可能なの?

もん吉

米国ETFは、米国課税を含め「約28.3%」の税金が必要です。

月々10万円の配当金を得るために必要な投資額を、VYMの平均配当利回り年3%でシミュレーションします。

かぶ

以下がそのシミュレーション結果だよ。

配当額/月税抜き税込み
(28.3%)
1万円400万円558万円
3万円1,200万円1,673万円
10万円4,000万円5,573万円
20万円8,000万円11,157万円
30万円12,000万円16,736万円
配当利回りを3%と仮定して、月々10万円の
配当金を得るために必要な投資額

税引き前必要額: 4,000万円


税引き後必要額: 5,573万円(28.3%の税率適用後)になります。

5,573万円必要

このシミュレーションから、月々10万円の生活費を賄うためには税引き後で5,573万円の投資が必要となります。

VYMのみで配当金生活を目指すのは簡単ではないですが、参考にしてみてください。

VYMに投資するデメリット

 VYMの構成銘柄は成熟企業が中心

VYMは、平均以上の配当を出す普通株で構成される「FTSEハイディビデンド・イールド指数」に連動する投資成果を狙うETFです。

「配当利回りが平均以上」ということは、成熟企業が多く含まれていることを意味します。

もん吉

急激な株価上昇は期待薄になります。

成長性の高いハイテク銘柄は配当利回りが低いため、VYMにはほとんど組み入れられていません。

VYMは配当利回りが微妙

VYMの配当利回りは約3%であり、他の高配当ETFと比較すると物足りない数値と言えます。

かぶ

主要な高配当ETF配当利回りの比較だよ。

ティッカーシンボル配当利回り
SPYD4%~5%
HDV3.5%~4%
VYM約3%
もん吉

高配当株の定義を「4% 以上」と考えている方にはVYMはおすすめできません。

あわせて読みたい
SPYD: 高配当を狙う投資家に最適なSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETFの魅力 株価 42.27 USD 配当利回り 4.61% (2024.07.15) こんにちは。もん吉です。 今回は、SPYDです。 結論から言うと、SPYDは景気に左右されやすいが、高い配当利回...

VYMの分散性=暴落に強いわけではない

「分散性が高い=守りに強くなる」と考える投資家も少なくありませんが、いくら銘柄数を分散させたところで暴落に強くなるわけではありません

守りに強いポートフォリオを作りたい場合、以下のような株式とは異なる動きをする投資商品を保有する必要があります。

  • 債券
  • 不動産
  • 原油
もん吉

「VYM=分散性が高く守りに強い」というわけではない点は理解しておきましょう。

VYMは米国課税がかかる

VYMのような米国ETFに投資する場合、米国と日本の両方で税金がかかります。申告をしないと二重課税のリスクが生じます。

米国での課税日本での課税
米国株10%20.315%
日本株0%20.315%

米国ETFに投資する場合、確定申告が必要となることが多く、これが手間となります。

特に、米国での源泉徴収税を取り戻すための手続きや、外国税額控除を適用するための手続きが複雑です。

VYMは為替リスクがある

VYMは米国株に投資するETFであるため、日本円での投資家にとってはドル円の為替レートがパフォーマンスに影響を与えます。

円高になるとドル建ての資産価値が目減りし、逆に円安になると資産価値が上昇します。

この為替リスクは、投資のリターンを大きく左右する要因となるため、為替ヘッジを行うかどうかの判断も重要です。

もん吉

海外ETFに投資する場合、為替リスクも重要な考慮事項です。

米国企業の財務分析を手軽に!「moomoo」を活用しよう

かぶ

企業の財務状況やインフレ動向の情報を手軽に得たいな。

もん吉

次世代型アプリ「moomoo」を活用しよう。

高配当株生活を目指す皆さんにとって、企業の財務分析は避けて通れない重要なステップです。

しかし、「企業の財務分析をしたい」と思っても、実際にどのように進めれば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、手軽に財務分析ができる次世代型金融情報アプリ「moomoo」をご紹介します。

moomoo証券

moomooとは?

moomooは、2022年10月27日に登場した新しい次世代型金融情報アプリです。

日本ではまだ知名度が高くありませんが、世界中で2,100万人以上のユーザーが利用している革新的なサービスです。

もん吉

このアプリは、投資家にとって非常に強力なツールとなっています。

moomooの特徴

moomooは、以下のような機能を提供しています:

  • 日本株、米国株のスクリーニング:条件に合った銘柄を簡単に探すことができます。
  • 日本株、米国株の財務分析:テクニカル分析や財務状況を確認できます。
  • シミュレーション取引:実際の取引をシミュレーションし、スキルを磨くことができます。
  • リアルタイム株価の確認:米国株のリアルタイム株価を手軽にチェックできます。

moomooを使ってみよう

moomooをダウンロードしてインストールしましょう。

もん吉

完全無料で利用できるので、気軽に始めることができます。

財務分析の手順

  • アプリを開く:moomooを起動します。
  • 銘柄を検索:分析したい企業名を入力し、検索します。
  • 財務状況を確認:企業の財務データが表示されるので、重要指標を確認します。
  • テクニカル分析:チャートや過去の株価データを利用して、テクニカル分析を行います。

moomooの最大の魅力は、多数の米国企業の財務分析を無料で確認できる点です。

もん吉

「銘柄スクリーニング」や「ヒートマップ」など、株のトータル管理に役立つ機能も充実しています。

moomooまとめ

moomooは、財務分析を手軽に行いたい投資家にとって強力なツールです。

日本株だけでなく、米国株の分析も簡単にできるため、グローバルな視点で投資を考える際にも大変便利です。

あわせて読みたい
無料で簡単に企業分析!次世代型投資アプリmoomoo(ムームー) こんにちは。もん吉です。 今回は、次世代投資アプリmoomooです。 moomooの大きな特徴は、無料で利用できるにもかかわらず、プロ並みの投資データと分析ツールが提供さ...
かぶ

無料で利用できるので、まずは試してみてね。

VYM(まとめ)

VYMは、HDVやSPYDに比べて配当利回りが低いですが、トータルリターンは最も高い魅力的な米国高配当ETFです。

VYMの構成銘柄数は多く、しっかりと分散投資がされています。

不況に強いセクター(業種)の比率も高いため、安定性が期待できます。

また、VYMの株価は右肩上がりに成長しており、配当(インカムゲイン)だけでなく、値上がり益(キャピタルゲイン)も期待できるのが特徴です。

数々の不況を乗り越えてきたVYMは、長期投資を考える際にはおすすめのETFです。

もん吉

VYMはオススメの優良ETFです。

この記事はあくまで個人の見解であり、投資助言ではありません。それぞれ十分な調査と判断をお願いします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

高配当株投資の雑談ブログです。初心者向けに、企業の財務分析情報や銘柄選びのポイントをわかりやすく解説し、安定した配当収益を目指す投資家に役立つ情報をお届けします。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次