株価 42.27 USD 配当利回り 4.61% (2024.07.15)
こんにちは。もん吉です。
今回は、SPYDです。
結論から言うと、SPYDは景気に左右されやすいが、高い配当利回りを提供する優れたETFです。
景気敏感株が約60%占めてるよ。
投資家の中には、安定した配当収入を求める方も多いです。
特に、高配当株を中心に投資するETF(上場投資信託)は、その安定した収入源として注目されています。
SPYDは、米国の高配当株に投資することで知られています。
この記事では、SPYDの基本情報や特徴、これまでの株価推移、配当金、構成銘柄などについて詳しく解説します。
SPYDの基本情報
SPYDは、S&P 500高配当指数に連動するインデックス型のETFです。
S&P 500高配当指数に連動してるんだね。
この指数は、S&P 500指数に含まれる銘柄の中から配当利回りが高い80社を選定して構成されています。
ETFで80社は少ない方かな。
SPYDは、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(State Street Global Advisors)が運用するETFで、高配当銘柄に集中投資することで高い配当利回りを目指しています。
世界3位の運用会社だね。
基本情報は以下の通りです。
ティッカーシンボル | SPYD |
名称 | SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF |
運用会社 | State Street Global Advisors |
市場 | NYSE ARCA |
ベンチマーク | S&P 500 High Dividend Index |
構成銘柄数 | 80 |
経費率 | 0.07% |
純資産額 | 約45億USD |
SPYDの特徴とメリット
SPYDは配当利回りが高い
SPYDは、S&P 500指数の中でも特に配当利回りの高い銘柄に投資しています。
そのため、高い配当収入を期待することができます。
直近の配当利回りは約4.5%程度であり、定期的な収入を得ることが可能です。
SPYDは経費率が低い
SPYDの経費率は0.07%であり、他のETFと比較して非常に低いと言えます。
この経費率は投資家にとって魅力的です。
他のETFとの具体的な比較は以下の通りです。
ティッカーシンボル | 経費率 |
---|---|
VYM (バンガード高配当利回りETF) | 0.06% |
SPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF) | 0.07% |
HDV iShares Core High Dividend ETF) | 0.08% |
これらの数値から分かるように、SPYDの経費率は他の高配当ETFと同等かそれ以下の水準にあります。
経費率が低いと、次のような利点があります。
1.運用コストの削減 | 100万円を1年間運用した場合、経費は約700円程度です。 |
2.長期投資に有利 | 特に長期投資において複利効果を最大限に活かすことができます。 |
3.リターンへの影響 | 投資家の手元に残るリターンが大きくなる可能性があります。 |
SPYDの分散投資効果は微妙
SPYDは80銘柄に分散投資するため、個別株のリスクを軽減することができます。
複数のセクターにまたがる銘柄で構成されているため、セクターリスクもある程度分散されます。
SPYDは、S&P 500高配当指数に連動しています。
上位10社の銘柄は以下の通りだよ。
順位 | 銘柄名 | 比率 |
---|---|---|
1 | アイアンマウンテン | 1.73% |
2 | パブリック・サービス・エンタープライズ・グループ | 1.64% |
3 | ウィリアムズ・カンパニーズ | 1.58% |
4 | シティグループ | 1.52% |
5 | ワンオク | 1.51% |
6 | インターナショナル・ペーパー | 1.50% |
7 | キンダー・モルガン | 1.49% |
8 | ハズブロ | 1.49% |
9 | フォード・モーター | 1.47% |
10 | エセックス・プロパティー・トラスト | 1.47% |
S&P500の中から評価の高い80銘柄で構成されているんだね。
GAFAMなどの代表的なハイテク企業は含まれていないので、成長性という観点では課題となります。
SPYDの株価推移
SPYDの価格は、2020年のコロナショック時に大きく下落しましたが、その後は回復基調にあります。
コロナショック時に46.4%の大幅な下落を記録してるね。
配当に重点を置くETFなので、株価の大きな変動よりも配当が重視されており、株価上昇の期待値は低くなります。
人気ETFであるVTIやVOOと比較すると、コロナショック後の価格上昇に大きな差があります。
SPYD は金融や不動産といった景気動向セクターの割合が高く、景気変動の影響を受けやすいです。
SPYDの株価は停滞または緩やかな成長を続けると予想されています。
SPYDでの配当金生活は可能なの?
米国ETFは、米国課税を含め「約28.3%」の税金が必要です。
月々10万円の配当金を得るために必要な投資額を、SPYDの直近配当利回り年4%でシミュレーションします。
以下はそのシミュレーション結果です。
配当額/月 | 税抜き | 税込み (28.3%) |
---|---|---|
1万円 | 300万円 | 418万円 |
3万円 | 900万円 | 1,255万円 |
10万円 | 3,000万円 | 4,184万円 |
20万円 | 6,000万円 | 8,367万円 |
30万円 | 9,000万円 | 12,550万円 |
SPYDの配当利回りを4%と仮定して、月々10万円の配当金を得るために必要な投資額は
税引き前必要額: 3,000万円
税引き後必要額: 4,184万円(28.3%の税率適用後)になります。
このシミュレーションから、月々10万円の生活費を賄うためには税引き後で4,184万円の投資が必要となります。
SPYDのみで配当金生活を目指すのは簡単ではないですが、参考にしてみてください。
SPYDに投資するデメリット
SPYDはキャピタルゲインの期待が低い
SPYDは「S&P500の中で配当利回り上位80社に1.25%ずつ均等配分」という投資方法を採用しています。
これにより、配当利回りが高い企業に分散投資を行い、安定した配当収入を狙います。
SPYDの投資手法は「逆張り」が基本だよ。
これは、配当利回りが高い銘柄(=株価が低迷している可能性が高い銘柄)に投資するためです。
その結果、株価が下落している不調銘柄も組み込まれるため、全体としての株価上昇は抑えられる傾向にあります。
キャピタルゲイン(売却益)よりも、インカムゲイン(視野利益)を狙うETFです。
SPYDは分散投資効果が限定的
SPYDは約80社の銘柄を組み入れています。個別株と比較すると分散性があるものの、他の主要ETFと比較すると課題が残る点もあります。
ティッカーシンボル | 銘柄数 |
---|---|
HDV | 約75 |
SPYD | 約80 |
VYM | 約460 |
VOO | 約500 |
VTI | 約4,000 |
VT | 約8,000 |
「銘柄数=リスク低」という単純な公式が成り立つわけではありませんが、一般的に銘柄数が多いほど分散効果が高まり、個別銘柄のリスクが分散されると考えられます。
VTやVTIのように数千の銘柄を組み入れているETFは、広範な市場に分散投資しているため、特定の企業やセクターに依存しにくく、リスクが分散されると言えます。
将来の配当金生活のリスク
将来の配当金生活を考える上で、80社の銘柄に託すのは安心できるとは言えません。
特に、SPYDは配当利回りを重視した逆張りの投資手法を採用しているため、業績が不調な銘柄も組み入れられることが多く、全体としての株価上昇が期待しにくい点も考慮する必要があります。
HDVとの組み合わせで幅広いリスク分散が可能です。
SPYDは米国課税がかかる
SPYDのような米国ETFに投資する場合、米国と日本の両方で税金がかかります。申告をしないと二重課税のリスクが生じます。
米国での課税 | 日本での課税 | |
米国株 | 10% | 20.315% |
日本株 | 0% | 20.315% |
米国ETFに投資する場合、確定申告が必要となることが多く、これが手間となります。
特に、米国での源泉徴収税を取り戻すための手続きや、外国税額控除を適用するための手続きが複雑です。
SPYDは為替リスクがある
SPYDは米国株に投資するETFであるため、日本円での投資家にとってはドル円の為替レートがパフォーマンスに影響を与えます。
円高になるとドル建ての資産価値が目減りし、逆に円安になると資産価値が上昇します。
この為替リスクは、投資のリターンを大きく左右する要因となるため、為替ヘッジを行うかどうかの判断も重要です。
海外ETFに投資する場合、為替リスクも重要な考慮事項です。
米国企業の財務分析を手軽に!「moomoo」を活用しよう
高配当株生活を目指す皆さんにとって、企業の財務分析は避けて通れない重要なステップです。
しかし、「企業の財務分析をしたい」と思っても、実際にどのように進めれば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、手軽に財務分析ができる次世代型金融情報アプリ「moomoo」をご紹介します。
moomooとは?
moomooは、2022年10月27日に登場した新しい次世代型金融情報アプリです。
日本ではまだ知名度が高くありませんが、世界中で2,100万人以上のユーザーが利用している革新的なサービスです。
このアプリは、投資家にとって非常に強力なツールとなっています。
moomooの特徴
moomooは、以下のような機能を提供しています:
- 日本株、米国株のスクリーニング:条件に合った銘柄を簡単に探すことができます。
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- シミュレーション取引:実際の取引をシミュレーションし、スキルを磨くことができます。
- リアルタイム株価の確認:米国株のリアルタイム株価を手軽にチェックできます。
moomooを使ってみよう
moomooをダウンロードしてインストールしましょう。
完全無料で利用できるので、気軽に始めることができます。
財務分析の手順
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- 銘柄を検索:分析したい企業名を入力し、検索します。
- 財務状況を確認:企業の財務データが表示されるので、重要指標を確認します。
- テクニカル分析:チャートや過去の株価データを利用して、テクニカル分析を行います。
moomooの最大の魅力は、多数の米国企業の財務分析を無料で確認できる点です。
「銘柄スクリーニング」や「ヒートマップ」など、株のトータル管理に役立つ機能も充実しています。
moomooまとめ
moomooは、財務分析を手軽に行いたい投資家にとって強力なツールです。
日本株だけでなく、米国株の分析も簡単にできるため、グローバルな視点で投資を考える際にも大変便利です。
無料で利用できるので、まずは試してみてね!
SPYD(まとめ)
SPYDは、高配当株に集中投資することで高い配当利回りを提供する優れたETFです。
低経費率で運用され、、安定した配当収入を求める投資家にとって非常に魅力的です。
優良な高配当利回りのETFです。
しかし、分散性やセクター比率は課題が残ります。
長期投資を考える際には、HDVなどのETFとの組み合わせを考慮して検討して見ましょう。
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