株価 10,711円 配当利回り 3.52% (2024.09.25)
こんにちは。もん吉です。
今回は、「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(通称:「楽天SCHD」)です。
米国ではVYMより人気のETFにも関わらず、これまでなぜか日本では買うことができませんでした。
間接的にですが、今回「楽天SCHD」の登場により、日本からSCHDに投資することができるようになりました。
多くの投資家が待ち望んでいたSCHDだよ。
楽天SCHDはオススメできるファンドです。
米国の高配当株に興味があるけど、どの銘柄を選べばいいか悩んでしまう…。
そんな悩みを解決するのが「楽天SCHD(楽天・高配当株式・米国ファンド)」です。
このファンドは、配当が安定して支払われている米国の優良企業に分散投資できる投資信託。
配当利回りが高く、過去の増配率も優れているため、長期的な資産形成を目指す方にオススメです。
本記事では、楽天SCHDの特徴やメリット、注意点について詳しく解説していきます。
これから米国株への投資を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)は「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」を投資対象とする投資信託です。
SCHDを投資対象とする投資信託としては日本国内初の商品だよ。
シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)とは
シュワブ・米国配当株式ETF(ティッカー SCHD)とは「ダウ・ジョーンズ配当100インデックス」に連動する投資成果を目指す米国籍のETFです。
SCHDの連動指数である「ダウ・ジョーンズ配当100インデックス」とは、米国の高配当利回りの銘柄だけで構成された株価指数です。
財務比率に基づいて、同業他社と比べてファンダメンタルズの強さを持ち、且つ安定した配当実績を持つ高配当企業100社で構成されています。
SCHDは高配当株でありつつもファンダメンタルズにも優良な企業なので配当金を狙いつつ、長期で安定した成長も期待出来るETFです。
そのETFを投資対象とするのが『楽天SCHD』です。
楽天SCHDとは【シュワブ米国配当株式ETFを日本で買えるパックのこと】
楽天SCHD、正式名称「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」は、名前こそ長いですが、一言で言うと「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)を日本で買えるパック」です。
「配当がたくさん貰える米国の優良企業を100社集めたパック!」という感じです
SCHDを日本で買えるなんて素敵🧡
この商品を通じて、個別の銘柄選びに迷わず、米国の優良企業に分散投資することができるのが魅力です。
SCHDは米国で大人気のETF
米国高配当株ETFの中で日本で特に有名&人気なのが以下の3銘柄です。
- iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)
- バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
- SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF(SPYD)
この3銘柄は聞いた事ある方も多いと思いますが、それぞれの新規設定日、純資産総額は以下の通りです。
SCHD | HDV | VYM | SPYD | |
---|---|---|---|---|
新規設定日 | 2011年10月 | 2011年3月 | 2006年11月 | 2015年10月 |
純資産総額 | 8.73兆円 | 1.58兆円 | 8.42兆円 | 1.03兆円 |
シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)の純資産総額は SCHD:8.73兆円
4つの高配当ETFの中でSCHDが1番純資産総額が多いね!
しかも、純資産総額が2番目に多いVYMは新規設定日が2006年11月なのに対してSCHDは2011年10月と5年ほど後発にも関わらずNo1となっています。
純資産総額の潤沢さでSCHDの米国での人気具合が分かると思います。
楽天SCHDの構成銘柄数
他の高配当ETFと比較してみます。
SCHD | HDV | VYM | SPYD | |
---|---|---|---|---|
銘柄数 | 100 | 75 | 460 | 80 |
楽天SCHDの投資対象は100銘柄で、十分に分散が効いています。
100銘柄の選定基準は以下の通りだよ。
- 少なくとも10年連続で配当金を支払っている企業
- 浮動株調整後の時価総額が5億ドル以上の企業
- 次の4つ(総負債額に対するキャッシュフロー、ROE(株主資本利益率)、配当利回り、過去5年間の配当成長率)が優良な企業
この条件を満たした企業の中で、さらに以下の5項目に点数をつけ、上位100銘柄に投資をします。
- キャッシュフロー
- 負債比率
- ROE(自己資本利益率)
- 配当利回り
- 過去5年間の増配率
これらの基準により、配当を出しつつ業績も好調な企業が選ばれています。
特にキャッシュフローや負債比率を重視することで、企業の財務健全性を確保しているため、安定感が高いファンドと言えます。
楽天SCHDの組入銘柄とセクター比率
組入銘柄上位10銘柄は下記以下の通りだよ。
2024年9月時点で、楽天SCHDの上位10銘柄はコカ・コーラやホームデポといった、誰もが知るような有名企業が含まれています。
上位10銘柄で40%、上位20銘柄で70%の構成比率を占めます。
分散が効いているとはいえ、上位銘柄の動向が投資成績上位30銘柄が投資成績の9割を決める大きな影響を与えることもあります。
セクター割合は以下の通りだよ。
セクター構成比率を見ると、素材や電気通信の比率がやや低いですが、全体的にバランスの取れた構成です。
なお、アメリカのセクターは11種類しかなく、ある程度の偏りは避けられない点にも留意しましょう。
SCHDは金融やヘルスケア、生活必需品などディフェンシブ銘柄を中心に構成されていて、下落耐性があり、暴落時やリセッション局面にも比較的強い投資対象と言えます。
配当利回りと増配率【長期投資で強いファンド】
楽天SCHDの配当利回りは3.52%(2024年9月時点)です。
SCHD | HDV | VYM | SPYD | |
---|---|---|---|---|
配当利回り | 3.52% | 3.41% | 2.86% | 4.11% |
増配率 | 11.13% | 5.31% | 6.81% | 1.81% |
配当利回りはSPYDが良いね。
重要なのは「増配率」です。
過去10年間でSCHDの平均増配率は11.13%にも達しており、これは驚異的な数字です。
具体的に言えば、今年10,000円の配当を受け取った場合、来年は約11,130円の配当が期待できる、ということです。
もちろん、未来の配当金額が確実に増える保証はありませんが、増配率が高いことは長期的に非常に有利です。
そのため、配当利回りだけを重視するのではなく、増配率にも着目することが重要です。
目先の配当利回りではSPYDが有利に見えますが、長期的には楽天SCHDの方が多くの配当金を手にする可能性が高いです。
配当金の支払い回数【年4回の配当は嬉しい】
楽天SCHDは年4回の配当金を支払います。(2月、5月、8月、11月)。
これは、日本株の一般的な年2回の配当と比べて、倍の回数です。
さらに、VYMという別のファンドと組み合わせることで、ほぼ毎月配当金を受け取ることも可能です。
例えば、VYMは3月、6月、9月、12月に配当が支払われるため、楽天SCHDと合わせて持つことで、1年を通して安定的に配当金がもらえるのは大きなメリットです。
楽天SCHDの信託報酬【やや高めだが納得のコスト】
信託報酬を比較します。
SCHD | HDV | VYM | SPYD | |
---|---|---|---|---|
信託報酬(年間手数料) | 0.19% | 0.07 | 0.06 | 0.08 |
楽天SCHDの信託報酬は0.19%と、他のETFに比べるとやや高めです。
他の有名なETFと比較すると、2〜3倍の手数料がかかるため、気になる人もいるかもしれません。
ただし、その分、選定基準が厳格であり、配当金の増配率が高いことを考慮すると、信託報酬に見合ったリターンが期待できるファンドです。
投資にかかるコストも重要ですが、最終的なリターンを考慮した上での判断が必要です。
楽天SCHDのリスク【価格変動の幅に注意】
どれだけ配当利回りが魅力的でも、価格変動が激しければ、気持ちが落ち着かないですよね。
数字が高いほど価格の変動が大きいことを示します。
SCHD | HDV | VYM | SPYD | |
---|---|---|---|---|
株価変動の幅 | 16.70% | 15.90% | 16.40% | 20.40% |
楽天SCHDのリスク(価格変動の幅)は、他の高配当ファンドと比べて中程度です。
インデックス投資の王様であるS&P500のリスクが17.6%とされていますが、楽天SCHDもこれと同程度です。
投資初心者にとって、SCHDは安心感のある選択肢と言えます。
SCHDの予想リターン
SCHD | HDV | VYM | SPYD | |
---|---|---|---|---|
配当利回り | 3.52% | 3.41% | 2.86% | 4.11% |
増配率 | 11.13% | 5.31% | 6.81% | 1.81% |
平均リターン(5年) | 12.29% | 8.26% | 10.49% | 8.37% |
平均リターン(10年) | 11.47% | 8.38% | 9.89% | 8.46% |
各数値を比較して分かる通りSCHDが米国で人気なのも頷けますね。
配当利回りはSPYDより低いですが、増配率が圧倒的です。
低いといっても3.52%もあるので十分高配当です。
SCHDは、ずば抜けた増配率によりトータルリターンは圧倒的に一位だね。
楽天SCHDは買うべきか?【結論:オススメできるファンド】
個人的にはかなり優秀な投資信託だと思っています。
信託報酬がやや高いものの、配当の増配率が非常に高く、将来的に大きなリターンが期待できるからです。
さらに、日本株しか持っていない投資家にとっては、地域の分散を図る意味でも魅力的です。
通常、米国株は米国と日本で二重課税されますが、このファンドは楽天証券側で調整が行われるため、税金が約20%に軽減されます。この点も、個別に米国株を買うよりはメリットと言えるでしょう。
これからの長期的な投資に楽天SCHDを組み込んでみてはいかがでしょうか?
ただ、SBI証券などでは取り扱っておらず現時点(24/09/27)では楽天証券のみでの取扱いです。
楽天証券の高配当狙いの投資信託であれば楽天・高配当株式・米国ファンド一択といって良いほどではないでしょうか。
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