株価 111.88 USD 配当利回り 3.32% (2024.07.23)
こんにちは。もん吉です。
今回は、HDVです。
結論から言うと、HDVは優良なETFです。SPYDとの組み合わせがオススメです。
近年、定期的に分配金を受け取れる高配当ETFが人気です。
特に米国の高配当ETFであるHDVは、安定した配当利回りを提供し、投資家にとって魅力的な選択肢となっています。
この記事では、HDVに投資するうえで知っておきたい特徴やこれまでの株価推移、配当金や構成銘柄などを徹底解説します。
HDVは、米国市場で高配当かつ財務健全性を重視した上位企業75社の銘柄で構成された優れたETFです。
HDVの基本情報
HDVは、モーニングスター配当フォーカス指数に連動するインデックス型のETFです。
インデックス型って何?
インデックス型とは、特定の株価指数などのベンチマークと同じ値動きを目指す投資信託のことで、HDVはモーニングスター配当フォーカス指数が上昇すると値上がりし、下落すると値下がりするよう運用されています。
ETFは上場投資信託であり、数多くの銘柄を含んでいるため、1つのETFに投資すれば複数の銘柄に投資した場合と同じ分散効果が得られます。
ETFとは、個別株の詰め合わせパックのようなものです。
HDVは、世界最大の運用会社ブラックロック社が運用し、モーニングスター配当フォーカス指数がベンチマークとなります。
基本情報は以下の通りです。
ティッカーシンボル | HDV |
名称 | iShares Core High Dividend ETF |
運用会社 | BlackRock |
市場 | NYSE ARCA |
ベンチマーク | Morningstar Dividend Yield Focus Index |
構成銘柄数 | 約75 |
経費率 | 0.08% |
純資産額 | 約130億USD |
HDVの特徴とメリット
HDVはディフェンシブ銘柄が多く含まれる
ヘルスケア、通信、公益事業など、景気に左右されにくいセクターの銘柄が多く含まれており、下落トレンドに強い特徴があります。
ディフェンシブなセクターの代表格である「ヘルスケア」、「生活必需品」が上位に組み入れされている点はHDVの魅力です。
市場動向に合わせて年4回リバランスしてくれます。
HDVは配当利回りが安定している
直近の配当利回りは約3.5%程度で、四半期に一度配当が支払われます。
配当金は安定しており、長期的な投資に向いています。
分配金が支払われるのは、3月末・6月末・9月末・12月末です。
HDVは経費率が低い
HDVは経費率が0.08%と非常に低く、コストを抑えた投資が可能です。
ティッカーシンボル | 経費率 |
---|---|
HDV | 0.08%/年 |
VYM | 0.06%/年 |
SPYD | 0.07%/年 |
VYMやSPYDと比較すると最安ではないですが、あまり意識する必要はないです。
HDVの分散投資は微妙
HDVは約75社に投資するため、特定の企業や業種のリスクを軽減することができます。
HDVは他の高配当ETFに比べて構成銘柄数が少ないですが、その分、厳選された高配当銘柄に投資しています。
しかし、ヘルスケア、エネルギーで5割超えですので、他のETFと比べると、セクター分散が出来ているとは言い難いです。
HDVを構成する銘柄の業種割合は、ヘルスケア、エネルギーに偏っています。
上位10社の銘柄は以下の通りです。
1 | エクソンモービル(XOM) | エネルギー |
2 | シェブロン(CVX) | エネルギー |
3 | ベライゾン(VZ) | 通信 |
4 | ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) | ヘルスケア |
5 | プロクター・アンド・ギャンブル(PG) | 生活必需品 |
6 | コカ・コーラ(KO) | 飲料 |
7 | フィリップ・モリス・インターナショナル(PM) | たばこ |
8 | ペプシコ(PEP) | 生活必需品 |
9 | メルク(MRK) | ヘルスケア |
10 | アッヴィ(ABBV) | ヘルスケア |
組入銘柄数が少ないため特定企業の比率が高い点がHDVの特徴です。
HDVの株価推移
HDVの価格は2020年のコロナショック時に大きく下落しましたが、その後は右肩上がりで推移しています。配当金だけでなく、株価もコロナ前の水準に回復してます。
コロナショックでは、短期間で32%下落してます。
HDVでの配当金生活は可能なの?
HDVは配当金が減少する可能性もあるため、長期的には「配当利回り年3.5%」でシミュレーションするのが現実的です。
以下はそのシミュレーション結果だよ。
配当額/月 | 税抜き | 税込み (28.3%) |
---|---|---|
1万円 | 343万円 | 430万円 |
3万円 | 1,029万円 | 1,434万円 |
10万円 | 3,429万円 | 4,303万円 |
20万円 | 6,858万円 | 9,562万円 |
30万円 | 10,286万円 | 14,343万円 |
HDVの配当利回りを3.5%と仮定して、月々10万円の生活費をカバーするために必要な投資額は
税引き前必要額: 3,429万円
税引き後必要額: 4,303万円(28.3%の税率適用後)になります。
このシミュレーションから、月々10万円の生活費を賄うためには税引き後で4,300万円以上の投資が必要となります。
HDVのみで配当金生活を目指すのは簡単ではないですが、参考にしてみてください。
HDVに投資するデメリット
HDVはキャピタルゲインの期待が低い
HDVはディフェンシブセクター(ヘルスケアや生活必需品など)の比率が高いという特徴があります。
これらのセクターは一般的に値動き小さいため、株価上昇による利益(キャピタルゲイン)は期待しにくいです。
成長性の高いハイテク株や半導体関連株などが含まれていないため、株価の大幅な上昇を目指す投資家には適していません。
トータルリターンは、VYMに劣っています。
分配金はHDVが勝ってるよ!
HDVは分散投資効果が限定的
HDVは約75銘柄に投資していますが、同じく高配当株に投資するETFであるVYMの約460銘柄と比較すると、分散効果が制限されています。
ティッカーシンボル | 銘柄数 |
---|---|
HDV | 約75 |
SPYD | 約80 |
VYM | 約460 |
VOO | 約500 |
VTI | 約4,000 |
VT | 約8,000 |
また、エネルギー・生活必需品・ヘルスケアの3セクターで構成比率の60%を占めているため、セクター偏重のリスクがあります。
1銘柄の保有割合が大きく、セクターの偏りも大きくなってます。
HDVは米国課税がかかる
HDVのような米国ETFに投資する場合、米国と日本の両方で税金がかかります。申告をしないと二重課税のリスクが生じます。
米国での課税 | 日本での課税 | |
米国株 | 10% | 20.315% |
日本株 | 0% | 20.315% |
米国ETFに投資する場合、確定申告が必要となることが多く、これが手間となります。 特に、米国での源泉徴収税を取り戻すための手続きや、外国税額控除を適用するための手続きが複雑です。
HDVは為替リスクがある
HDVは米国株に投資するETFであるため、日本円での投資家にとってはドル円の為替レートがパフォーマンスに影響を与えます。
例えば、円高になるとドル建ての資産価値が目減りし、逆に円安になると資産価値が上昇します。
この為替リスクは、投資のリターンを大きく左右する要因となるため、為替ヘッジを行うかどうかの判断も重要です。
海外ETFに投資する場合、為替リスクも重要な考慮事項です。
米国企業の財務分析を手軽に!「moomoo」を活用しよう
高配当株生活を目指す皆さんにとって、企業の財務分析は避けて通れない重要なステップです。
しかし、「企業の財務分析をしたい」と思っても、実際にどのように進めれば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、手軽に財務分析ができる次世代型金融情報アプリ「moomoo」をご紹介します。
moomooとは?
moomooは、2022年10月27日に登場した新しい次世代型金融情報アプリです。
日本ではまだ知名度が高くありませんが、世界中で2,100万人以上のユーザーが利用している革新的なサービスです。
このアプリは、投資家にとって非常に強力なツールとなっています。
moomooの特徴
moomooは、以下のような機能を提供しています:
- 日本株、米国株のスクリーニング:条件に合った銘柄を簡単に探すことができます。
- 日本株、米国株の財務分析:テクニカル分析や財務状況を確認できます。
- シミュレーション取引:実際の取引をシミュレーションし、スキルを磨くことができます。
- リアルタイム株価の確認:米国株のリアルタイム株価を手軽にチェックできます。
moomooを使ってみよう
moomooをダウンロードしてインストールしましょう。
完全無料で利用できるので、気軽に始めることができます。
財務分析の手順
- アプリを開く:moomooを起動します。
- 銘柄を検索:分析したい企業名を入力し、検索します。
- 財務状況を確認:企業の財務データが表示されるので、重要指標を確認します。
- テクニカル分析:チャートや過去の株価データを利用して、テクニカル分析を行います。
moomooの最大の魅力は、多数の米国企業の財務分析を無料で確認できる点です。
「銘柄スクリーニング」や「ヒートマップ」など、株のトータル管理に役立つ機能も充実しています。
moomooまとめ
moomooは、財務分析を手軽に行いたい投資家にとって強力なツールです。
日本株だけでなく、米国株の分析も簡単にできるため、グローバルな視点で投資を考える際にも大変便利です。
無料で利用できるので、まずは試してみてね!
HDV(まとめ)
HDVは、高配当株に集中投資することで高い配当利回りを提供する優れたETFです。
低経費率での運用で、、安定した配当収入を求める投資家にとって非常に魅力的です。
優れた高配当ETFです。
分散性は課題が残ります。
長期投資を考える場合は、SPYDとの組み合わせが相性が良いので検討して見ましょう。
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